10月13日のこと

みいとたあ、すっかり家人に慣れてくる。
行動範囲を一部屋から風呂場を除く一階の全室に広げる。
しばらく廊下で追いかけっこをするが、
すぐに元の部屋の戻る。

てぶくろ、1cm角の大便を排泄する。

自力で排泄したのか腸の蠕動で押し出されたのかは定かではないが、
体内に溜まる心配はないようだ。
尿の排泄も定期的にあり、ひとまず、安心。


朝、何かの動物番組で、
交通事故で下半身不随になったが、
手術と一年のリハビリで、
再び歩けるようになった犬の映像が流れた。


この番組を試聴したからではないが、薬殺の選択肢は頭から消えた。
部屋に閉じこめてしまうことになるが、なんとかしよう。


本来ならば事故にあったあの日に終えていた命が、
今、この家でまだ生きているということは、
「そういうこと」なんだろう。




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