wisplog
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保護していた野良猫のてぶくろが、今朝未明にいきました。
複雑な傷は完治することなく、激痛に苛まれていました。
しかし、私たち人間の前では、
決して苦しんでいる姿を見せず、
また、うめき声を聞かせることはありませんでした。
そして、最期まで、凶暴で獰猛でした。
看護の手に慣れはしましたが、
人間に懐くことはありませんでした。
野良の母猫から生まれたかれは、
最期まで、誇り高い野良でした。
私たちのエゴであり傲慢だとは思うのですが―――。
毎日の傷口の消毒が済んだ後、
激痛に耐えたてぶくろの耳の後ろを掻くと、
ほんの少しだけ、ほっとした表情を見せてくれたような気がします。
てぶくろと過ごしたこの一ヶ月は、
猫とのつきあい方を厳しく教えられた期間でした。
てぶくろが最期の時間を私たちの側で過ごしてくれたことと、
野良という野生の姿を教えてくれたことに、
わたしは、これからずっと感謝するでしょう。
関わったいのちに敬意を払い、責任を持つ。
それだけのことがどんなに難しいことか。
結局、わたしたちはてぶくろに何も出来ませんでしたが、
かれから学んだことを忘れずに、
かれの仲間たちに接していきたいと思います。
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