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九重阿蘇五山の中に「根古岳」という低い山があります。

岩盤がむき出しになった山頂は鋸状で、
光の具合で様々な姿に変化して見えることから
「七面山」とも呼ばれます。

根古岳は、昔は大変背の高い山だったそうですが、
傲慢で、ほかの山よりも高いことを鼻にかけていたために
阿蘇大神から竹箒で頭を叩かれ、
今のようなギザギザの頭になり
背もいちばん低くなったと言い伝えられています。
また、根古=ネコは、現地では古い言葉で
「石」という意味もあったそうです。


・・・以下、阿蘇の猫伝説。




別の伝説では、根古岳のほかにもう一つ、
人間には決して行くことの出来ない
「猫岳」という山もあります。
人間には行くことの出来ない山ですから、
阿蘇のどこにあるのかは分かりません。
(一説には、現在の根古岳がそうだとも言われています)

「猫岳」には猫の王が棲んでおり、
阿蘇中の猫が彼を敬愛しているそうです。
地元では猫がいなくなる
(死んでしまったり、行方が分からなくなってしまったり)と、
「猫岳に登ったのだ」とか
「猫岳に修行に行ったのだ」とか言うそうです。

猫岳に修行に行くのは齢七歳を過ぎた雄猫や、
歳をとった長生きの猫、一貫を超える大きな猫です。
猫の王のもとで修行を積んだ(「猫岳参りをした」とも)猫は、
みな一様に、片耳が鋸状に裂けているそうです。
(そのほかにも、口が耳まで裂けたり、
 尾が二本になったりするともいいます)

猫岳参りをした猫は、徳を持ち、不思議な能力が使えたりするのですが、
中には旅人を猫に変え、
奴隷猫として猫屋敷で過酷な労働を強いたりする
「化け猫」もいたそうです。
(江戸中期・福岡の鍋島伝説から伝播したモノかも知れませんね)


…ここからちょっと個人的にしんみりしてしまうのですが、
先日、母が納骨したしっぽも、
この猫岳に登っていったのかなあ、 
と思ったりしています。

幼い頃から聞いている伝説によると、
猫岳は、猫にとっての聖地であるのでしょう。
「修行の場」でもありますから、
決してお気楽な生活が待っているとは思えませんが、
しっぽが「むこう」でもいい仲間に出会えるといいな、
と、思うのです。


今年十九になるばにゃさんは、
将来は確実に猫岳行きだと思うのです。


祟られないように可愛がる飼い主なのでした~v
(きょうのかいぬし)
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